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竹内×(バッテン)運動を!最高裁裁判官に不信任を!

10月21日,麻生内閣は竹内行夫元外務事務次官を最高裁裁判官に任命しました。

竹内行夫は,インドネシア大使などを歴任後,2002年から2005年まで外務事務次官を務めた人物です。竹内は、イラク戦争支持やイラク派兵を進めた張本人で,イラク戦争支持の日本政府に抗議した天木直人元レバノン大使をクビにした張本人でもあります(竹内はイラク開戦直前、ブッシュから小泉にイラク戦争支持の要請の電話があったそのときに、小泉の傍にいて、即座にイラク戦争支持を了承しています)。

そもそも,行政組織のトップだった人物が司法府のトップとなること自体,三権分立から問題があります(法律上は禁止規定はありませんが)。

しかも,イラク派兵については,2008年4月17日,名古屋高等裁判所において違憲判決が下されており,政府は年末にもイラクから自衛隊を撤退させる方針です。
竹内は,まさに,憲法違反と断罪されたイラク派兵を進めた外務行政のトップでした。違憲立法審査権を有する最高裁の裁判官に、憲法違反の政策を行った張本人をすえる,ということは,政府による平和憲法に対する明らかな「挑戦」に他なりません。

違憲判決が出た直後の最高裁人事ということからも,今回の最高裁人事は政府による司法への介入の狙いが見え隠れします。
政府が今後政府が海外派兵を進めていく上で,名古屋高裁のような違憲判決が出ては困ります。そこで政府が司法府に対する縛りをかけるために、竹内を最高裁に送り込んだと考えるべきではないでしょうか。
この最高裁人事は,政府の「今後も違憲の海外派兵を進めていく」という明確な意思に基づくもので,平和憲法を破壊していくための布陣であることは間違いありません。

このような人事を絶対に許してはなりません。

2.竹内バッテン運動を!

(1)国民投票で「×」バッテンを!
 近く(いつかは全く読めませんが,どんなに遅くとも来年10月までには絶対に)衆議院選挙が行われます。
 その投票の際に,この間国民の「国民審査」を得ていない最高裁裁判官に対して「国民審査」が併せて行われます。
 投票会場で裁判官の名前が書かれている用紙を渡されますが,信任の場合には白票のまま,不信任の場合はその不信任の裁判官の名前のところに「×」(バッテン)を書き込んで投票することになっています。

 ここで,是非,ひとりでも多くの方に,竹内に「×」を記して欲しいと思います。
 
この不信任率は選挙区毎にはっきり数字となって出てきます。
 過去最高の不信任率は、竹内同様外務事務次官経験者として最高裁裁判官となった下田武三に対する不信任率で、15.17%です(なお、外務事務次官経験者として最高裁裁判官になったのは下田と竹内の2人だけです)。

 下田は石田和外最高裁長官時代の「司法反動」を支え、「裁判官は権力に批判してはならない」とまで明言した人物です。

 竹内に対する不信任が下田の不信任率に匹敵あるいは上回るの「不信任率」となれば、竹内の発言力も著しく低下するでしょうし、早期に裁判官を辞めざるを得ない自体に追い込むことも可能です(不信任が過半数を超えれば罷免です)。

(2)公選法上の縛りはありません
 特定の候補者に対する選挙運動については,公選法上の厳しい制限があります。
 しかし,最高裁裁判官に対する国民審査に関する運動に対しては,公選法上の縛りはありません。
 ですから,事前運動も可能ですし,衆議院の選挙期間中も自由に街宣もビラ配りなども出来ます。
 衆議院投票日当日の投票会場前でも,最高裁裁判官国民投票に関する街宣行動であれば(道交法にあたらないかぎり)自由にできます。
 遠慮なくメールやビラなどで全国で大いに広げ,平和への意思を国民審査で示しましょう。

(3)アピールの仕方はそれぞれ自由に
 「平和への意思を」,ということでも,「平和憲法を守るために」ということでも、あるいは「三権分立に反する」という点でも良いと思います。
 「対米盲従の小泉外交を支えた張本人へ批判」という点でも良いと思います。
 いろいろな観点があると思いますので,それぞれの取り組み方で、分かりやすい、伝わりやすいものを作ってどんどん広げていって欲しいと思います。

 不信任率は数値に出ますので,成果もはっきり分かります。

 是非、様々な形で大きな運動を作っていきましょう!

 (なお,×しか書けませんので,逆に○を書くといったかたちでの「信任投票運動」などの妨害行動は出来ません)。
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by iraben | 2008-10-28 22:55

実家のそばでの報告会

埼玉の実家のある小さな町で違憲判決の報告会をさせて頂きました。

取り仕切って下さったのが、僕の中学時代の友人のお母さん。
その他にも、僕が小さい頃から知っている方が何人も運んで下さいました。

なお、私の母親も参加。5月からこれまで何十件も報告会をさせていただいておりますが、正直申しましてもっともやりにくかったです…。

さて、報告会では、西谷さんの新しいDVD「ジャーハダ」を見ようか、あるいは名古屋高裁の法廷で見た「イラク戦場からの告発」を見ようか悩んだのですが、「痛み」が切実に伝わるという点で、やはり「イラク戦場からの告発」を皆さんに見て頂きました。皆さんの反応を見ても、やはりそれで良かったと思いました。

その後、判決文で大事なところをピックアップして、朗読をしてもらったりしながら、判決のエッセンスを皆さんと共有させて頂きました。

判決のエッセンスは、端的に言えば、2007年間1年間、アメリカがイラクで行った空爆の回数は2006年の6倍の1447回、ものすごい大規模な「掃討作戦」をイラク全土、特にバグダッドで行っています。

米軍は、その軍事作戦のために2006年8月からバグダッドに「増派」を始めるわけですが、その1月前の2006年7月から、私たちの自衛隊はバグダッドへの輸送活動を、アメリカからの強い要請に従って開始し、今に至っています。

去年一年間の掃討作戦を行う武装した米兵を、その最前線まで送り込んでいるのが私たちの自衛隊。イラクの市民を殺しているのに等しいわけです。

少なくとも去年1年間イラクで犠牲になった市民に対して、私たちは直接の責任を問われます。それを私たち自らの「武力行使」と認定し、憲法9条1項違反としたのがこの判決の大事なところです。

「9条を守ろう」「9条は大事だ」とみんなが言っているさなかに、実はイラクで日本は戦争をしてるのだという「事実」をしっかり知って頂くことが大事だと思っています。
9条という「理念」を語る前に、今の現実をしっかり知ること。
そこから出発することが大事です。

空襲やヒロシマナガサキ、沖縄など、戦争被害が不十分ながらも承継されながら、「9条を守ろう」と語られてきました。それは戦争の本質を学ぶ上でとても大事なことです。

でも、日本は、1945年に戦争で大きな被害に遭うまえに、「15年戦争」を見ただけでも15年もの間、アジア諸国に対して戦争の加害者だったわけです。

日本の9条は戦争被害の面のみならず、加害の面に対する大いなる反省から産まれたものです。

是非、「9条を守ろう」と条文を守ることに力を注ぐだけでなく、今の現実から出発して、国にしっかり「9条を守らせる」ことに力を合わせて行ければと思っています。
それができずに「9条を世界に」など、私たちに言える資格はありません。

今回も、その点を皆さんにはしっかり受け止めて頂けたものと思っています。

なお、終わった後、実家に寄らずに福島に移動しました。年内は他の仕事とも折り合いをつけながらも、とにかく精一杯ひとりでも多くの方に違憲判決をお伝えしたいと思っています。

自民党のCMで、麻生さんが1年で160回を超える講演を行ったと自慢げに言っていましたが、違憲判決報告会は5ヶ月強で200回を超えました。

麻生さん、まだまだですよ。

川口
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by iraben | 2008-10-21 23:51

三重県津市での報告会

名古屋第一法律事務所の北村栄です。ブログ初投稿です。

10月3日、三重県の津へ「憲法改悪反対みえ共同センター」から依頼を受けて、
お話に行ってきました。

総会のあとのメイン企画のようで、40人ほどの方が熱心に参加されていました。
まずは、いつもの通り、DVDの上映です。立派な集会室で備え付けのスクリーンと
よく通るスピーカーで映画のように見ることが出来ました。
女性の姿も多く、DVDでイラクの子どもの映像が映るたびに、驚きとため息の
声が挙がり、みなさん食い入るように見られていました。
DVDの上映前に、これが裁判官の心を動かした一つの大きな要素だと思いますと
前ふりをしたのもよかったのか、講演終了後、12枚もの注文を戴きました。

私も、講演3回目ともなればだいぶなれてきて、起承転結をつけ、楽しく、
力強く、話すことが出来るようになりました。

1時間20分もあっという間にすぎましたが、参加された皆さんも身を乗り出して
聴いておられる方も多く、気持ちと気持ちの交流も出来ました。

翌日、
 ”参加者は「大変よかった」「勇気をもらった」などと感動していました”
という担当者の方から感想のメールを戴きましたが、ありがたいことです。

一人でも多くの人が、本当のことを知り、それをさらに伝えることがいかに大切か、
皆さんと一緒に今後も伝えることを続けていきたいと思います。

北村 栄
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by iraben | 2008-10-05 11:44

法政大学の学生さん達が聞いてくれました。

9月29日、新幹線と電車を乗り継いで法政大学多摩キャンパスへ行ってきました。

法政大学の教員有志の先生方が「それ、憲法違反です! -自衛隊イラク派兵違憲判決を担当弁護士が解説する」という会を開いてくださったのです。

聴衆の皆さんは、教授からこの会のことを聞いたり、教授の皆さんが配布された学内のチラシを見て、来て下さった学生さん達です。夏休み明けて1週間、疲れもたまってきているはずのこの月曜日に午後5時から7時過ぎまで、熱心に参加して下さいました。

会場は社会学部内の階段教室。目の前には、おしゃれな若い学生さん達がたくさん座っています。普段なかなか話す機会のない、ぐっと若い学生の皆さんたちにどんな言葉が届くだろうか、と、緊張し、不安になりながら、報告をさせていただきました。途中、熱心にメモを取ってくれている学生さんたちの姿に励まされ、頑張って話をさせてもらいました。

質疑の時間には「なかなか行動に移すことができないんだけれども、どうしたらいいだろうか」という、これからに繋がる質問も出され、ここが新しいアクションの始まりになるかもしれない、という予感を感じさせてくれました。

雨の中来てくれた学生さん達の心の中に、何か一つでも、引っかかることが残ってくれたら・・・そんな気持ちで雨のキャンパスを後にしました。こんな素敵な機会を作ってくださった先生方にも感謝です。
(た)
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by iraben | 2008-10-04 11:49

山形の旅

c0176103_1434255.jpg   9月26日と27日、山形県の鶴岡市と山形市で学習会をして下さる企画があり、名古屋から空を飛んでうかがいました。

   ***

  9月26日は日本海側の鶴岡市で夕方から会をしていただきました。あいにくの雨模様。こちらの冬は風が強く、雪は空からではなく下から地吹雪のようにふってくるそうですが、この日も冬が近づいてきたのか、風が吹き荒れていました。そんな悪天候にもかかわらず、50人近くの方が会場に足を運んで下さいました。

  「イラク 戦場からの告発」のDVDも上映しながら、この訴訟で、誰がどんな思いで、どんな裁判をしてきたのか、ということについて、話をさせていただきました。また、自衛隊を、世界中でアメリカが行う戦争へ、いつでもどこへでも参戦させることができるための「派兵恒久法」の構想を、この判決を使ってどう止めていけるか、という手がかりについても少しだけでしたが話をさせていただきました。
  「ニュースで違憲判決が出されたとは聞いていたけれど、今、日本が戦争をしているって言う判決だったんだね」と、率直な感想を寄せて頂きました。

  鶴岡市は、1973年のオイルショック時に石油業界が闇カルテルを結んで、灯油を売り渋り、灯油価格のつり上げをはかったことに対し、地元の主婦の皆さんを中心に1654名もの方達が灯油裁判に立ち上がった地だそうです。
  生活に根ざした生協運動を基盤に、消費者の権利を確立する上で大変画期的で先進的な裁判運動を、何十年も前にされていたのだそうです。今回学習会を企画して下さった山形県原水協の佐々木俊司さんに教えて頂きました。

 原告の方一人ひとりがその訴えをお腹の底まで落として裁判をたたかわれ、裁判所や裁判の行い方に対して市民の常識で意見を述べて裁判を作ってこられた、という点は、様々な違いはあっても、このイラク訴訟と相通じるものがあるかもしれない、と感じました。

   ***
 
 9月27日は昼からの会のため、山形市へ向かいました。月山を越えると雨は上がり、青空の下、刈り入れ間近の稲穂が金色に光っていました。日本海側の鶴岡市と内陸の山形市とでは、天気だけでなく、秋の名物「いも煮」のスタイルも違うのだそうです。
 
 山形市の会は、飛行機の都合があり、話をさせていただき質疑を受けた時点で会の終了を待たずに退席しなければならず残念でしたが、100人近くの方がやはりとても熱心に話を聞いて下さいました。

  会場となったビッグウイングには、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」のライブラリがありました。アーカイブを観ることもできるようです。いつか時間をかけて訪れてみたいです。

   ***

  山形県には、11月以降も何度か、山形各地へ弁護団が出かけて報告会をさせて頂く予定があります。ますます多くの方にこの判決を知っていただけますように。(た)

   ※上の写真は、帰りの山形空港で出会った虹です。おおきな虹でしたが、私の小さい携
   帯電話では虹の一部しか写すことができませんでした (^^;)
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by iraben | 2008-10-01 14:50