那覇・石垣

9月21日には,沖縄の那覇と石垣に伺いました。

沖縄は,まさに基地の存在により、「平和的生存権が奪われている地域」です。もっともこの判決を活かすべきところだということで、弁護団と原告訴訟団とで行こうということになり,わたし(川口)と原告の久野さんと2人で行って参りました。

那覇では,日曜日の午後にもかかわらず,多くの方に来て頂きました。
わたしからは,この違憲判決を沖縄のみなさんの手で育て,どんどん使っていって欲しい、と述べ,ともに頑張っていこうという連帯が産まれました。沖縄共同法律事務所の加藤裕弁護士はじめ皆さんのおかげです。
次に石垣という予定が控えていたため,懇親の時間も持てず,あわただしくなってしまったことが少し残念でした。
4時半の飛行機で石垣に向かい,5時半頃に石垣に着きました。

石垣では,美術家の潮平さん,このイラク訴訟原告の寺田さんが迎えに来てくださいました。午後7時からの開催前に,バンナ公園内にある「八重山戦争マラリア犠牲者慰霊碑」(97年建立)に連れて行って頂きました。

「戦争マラリア」とは、戦時中、日本軍が住民をマラリア有病地に軍命で「避難」させたため、多くの島民がマラリアに感染、多数の死者を出したというものです。

潮平さんはこの慰霊碑建立や八重山平和祈念館の建設に尽力されました(慰霊碑のデザインも潮平さんがされたとのこと)。

その後,新栄公園にある「世界平和の鐘」と「憲法9条の碑」も見させて頂きました。
憲法9条の碑は,憲法9条が私たちと同じ大地に立ち,平和を支えている,というイメージがしっかり伝わってきました(これも潮平さんがデザインをされたそうです)。

7時少し前に会場に到着。すると何と石垣市の大濱市長が出迎えてくださりました。
少し歓談をさせて頂いた後,ホールへ。会場には多くの皆さんが集まってくださいました。
主催者の方達が数日前から島内を宣伝カー(?)で回って宣伝してくださったとのこと。

冒頭,大濱市長から,違憲判決を大いに喜んだとのお話とともに,「憲法9条を強くして行かねばならない」と話され,石垣には自衛隊はいらない,と強調されました。
世の中にはこんなすごい市長がいるのかと心底感激をしました。

この訴訟の証人の明大の山田朗教授は,「日本の軍拡は中国を挑発し,中国の軍拡はインドを挑発し,インドの軍拡はパキスタンを挑発し,パキスタンの軍拡はイランを挑発する」と言っています。台湾や中国に近いこの八重山に自衛隊を来させないことは,この「ドミノ」倒しを止めるためにとても大事だということになります。

八重山・石垣に大濱市長のような市長がいらっしゃり,その市長を多くの市民が支えている。石垣の皆さんは,アジアの平和のためにとても重要な役割を果たしていると実感しました。

講演は,双方向形式で行い,とても盛り上がりました。市長も含め皆さんは熱心に最後まで報告会に「参加」してくださいました。

報告会終了後は,日付けが変わるまで,八重山の料理などを堪能させて頂きました。
突き抜けるような明るさをもった皆さんとの出会いに感謝です。

翌22日は午前中,潮平さんに唐人墓や川平湾などに連れて行って頂きました。
美しい川平湾も含め,石垣の素晴らしい自然は,「自然」にあるのではなく,開発から自然を守ってきた多くの島民の闘いの上にあるのだということがよく分かりました。
川平ファームで買ったパッションフルーツのジャムは絶品でした。

午後1時半の便で那覇へ(便が送れたため、那覇で予定の便に乗り換えできず、那覇空港で数時間足止めを食らいましたが)、その日のうちに名古屋へ。

今回は短時間の滞在でしたが、沖縄・八重山には、今後も何度も足を運ぶことになりそうです。
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by iraben | 2008-09-29 21:32
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