短大生もしっかり受け止めてくれました。

北村です。

私は現在、愛知学泉短大の幼児教育科で教養科目としての「日本国憲法」の講師を10年ほどしていますが、先週の講義で2年生全員(100名ほど)に、西谷さんのDVDを見せて、1時間半ほど話をしました(講演リストには入っていません)。

 幸いカリキュラム、講義の内容は自由に任せてもらっていますので、これまでも林訴訟や中国残留孤児の話もしたりしていましたが、今回の違憲判決は講師としてもいいものを手に入れた感じです。

 日頃、憲法や政治に関心を持っている学生は非常に少ないのですが、DVDをまず見せたら、みんな食い入るようにみていました。いや、正確には痛々しい子どもの映像で「目を背けたくなったんだけど背けちゃいけないと思ってしっかり見るようにしました」ということだったようです。

 終了後その感想を書いてもらいました。ほんの一部を抜き書きしてご紹介します。

・真実を見て、これが政府やマスコミが教えてくれないことなんだと知りました。

・選挙の話をしてもらい正直、政治のことはわからないしどうせ変わらん!! と思っていましたが、授業を受けて自分の一票を大切にしたいと思いました。
 これからニュースや新聞の見方が変わる気がします。

・衝撃的すぎてちゃんと見られないところばかりでした。私は子どもの保育をしたいという夢があるから毎日子どもが笑ってほしいと思っています。 こんなことがいっぱいあるのになんで日本のニュースは伝えないの? もっとこんなに苦しんでる、でもがんばってるってこと言葉じゃなくて映像で伝えてほしいと思った。 
 でも、いろいろ聞いて人を殺している米兵も辛いってわかった。 じゃあ、誰が悪いんだろう?。
 今、私にできることは今日聴いたことをちゃんと伝えること。 出来ることはちゃんとしたい。子どもの笑顔が見たいから。

・アメリカは「自衛だ」とイラクを攻撃したと言っているけれど、実際は自分の国のためだけに戦争を行っているように感じる、無差別に人が殺され死んでしまっている現実をアメリカはどう思っているのだろうと思った。

・今日ビデオを見て、人道支援、国際貢献っていう言葉を聞いていたのでこんな怖い戦争をしているという意識がなかった。
 無差別殺人で、多くの大人や子どもまで手足を失っているのに、日本では報道されずに私も知らなかったことが怖くなった。
 これから20歳になっていくのに、選挙などに参加するのに何を見て、選挙の意味を考えて参加して行かなきゃいけないと感じた。

・今、政府で憲法9条をなくそうと言う声があると聞いたけど、なくしてどうしたいのか、それで世界に貢献していると感じるなんて絶対におかしいと思う。もう一度よく考えてほしいと思った。 

・罪のない子ども達や市民を巻き込んでいて本当に悲しくなった。
 日本の政治家の上の人たちは何かを考えているのか問いたい。
 憲法改正する意味も私にはよくわからない。他の国の援助は人殺しですか?!
 そんな援助はいらない、今の憲法がどれだけ素晴らしいものかわかった。
 今まであまり関心を持っていなくて、今日深く考えさせられました。
 何で上の人たちは戦争をするの?!
 全部国民の為じゃなくて、全部自分たちのためにしか思えない。
 お金のために・・・。 情けないね、自衛の使い方を間違っている。

・DVDをみてとても衝撃的でした。見るまでは自衛隊は自衛のためにイラクに行っているのかと思いましたが、とんでもない間違いでした。
 そして、小泉さんはすごく偉いことをして、すごい人だという考えも一気に消えてなくなりました。今日知った、今おきているずさんさ、ひどさ、 恐ろしさなどを多くの人に伝えていきたいととても強く感じました。
 まずは事実を知ることがとても大切だと思います。ですが、それはなかなか大変なことだと思います。でもそれを怠っていてはいつまでたっても戦争がこの世からなくなることは絶対にないことだと思う。

・このままじゃ絶対にいけないと思う。私にできることは今日知った話を周りにして、しっかりと選挙に行くこと。ちっぽけなことだけどやろうと思う。

・憲法9条を変えようとしているなんて、どうかしていると思う。響きのいい言葉をもう信じない。本当のことを知りたいと思う。

・今の自分に何が出来るかすごく考えさせられました。大きく政治を変える力はないけれど、今日目にした現実を受け止め多くの人に知ってもらうために話をしたり、募金など自分が出来ることを行っていきたいと感じました。
 いつか平和な日が来るだろうか。どうしたら戦争がなくなるのだろう。
 もっと勉強していきたいと思いました。今私達が平和に暮らしている中でも一人また一人と死んでいるのかと思うとすごく悲しいです。
 もっと感謝しながら生きていきたいと強く思う授業でした。

・今日の映像を見て涙が止まりませんでした。「真実を知らないことの罪深さ」を深く実感しました。
 あんな映像をテレビで見たことはないし、テレビをつけて政治家達が自衛隊について討論をしていても意味がわからずチャンネルを変えてしまっていました。この授業を受けなかったら、きっと選挙も何となく投票していたと思います。もっと日本国民として、一人一人の力を大切に思い、自分だって国を変えられる人の中の一人だと思い、行動したいなと思いました。
 太田光さんの言った「憲法9条を世界遺産に、国民として誇りを持とう」という言葉に感動しました。でも、今日の授業を受け自分が日本国民であることに誇りを持てません。逆に恥ずかしいくらいです。
 日本人であることに誇りの持てる国になってほしいと強く思いました。

・世界が国境もなく一つの憲法で(もちろん第9条)戦争のない世界になったら良いなと思います。世界が平和になりますように。

目についたものだけをピックアップしただけですが、この10倍以上の感想がそれぞれ書かれています。

 私も各地に講師に行っていますが、年配の方が多く、若くても30代の感じですが、彼女らは19か20歳でまだ選挙権も持っていない学生もいます。
 彼女たちの感想はとても新鮮でした。特に、幼稚園の先生を目指している学生達なので、よりしっかりと受け止めてくれたと思います。
 私も、忙しいので(不便なところにあり1回行くと4時間半つぶされます)、いつやめようかと思いながらもずるずると講師(後期のみ)を知らない間に11年も続けていますが、この違憲判決が出たことと、またこの彼女らの感想が励みとなって、今後も続ける決意を新たにすることが出来ました。

 私としては、やはりこれからの日本を担う若い人たち、特に女性、さらにいうとこれまで全く関心がなかった人に知ってもらうのが本当に大切だと思っています。
 今回それが出来、今後もそのような人たちに対して発信の機会があることは大変うれしいことだと思うようになりました。
 私達も時々疲れてしまうときがありますが、そんな時、感想を書いたものを読みなすと、がんばろうというエネルギーも出てきますので、長々と書かせて頂きました。
 お互い、彼女らに負けずに、行動していきましょう!!

北村 栄
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by iraben | 2008-11-23 17:42
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